これまで、一般病棟とCCUの両方で働く経験をしてきました。当然ながら働き方も特色も大きく異なる部署です。今回の記事では、CCUに配属が決まった方、一般病棟からCCUに移動が決まった方の役に立つような記事になればと思います。(*私の病院に限った部分も含まれるかもしれませんがご了承ください)
一般病棟とCCUの違い
一般病棟とCCUの違いを、患者の「重症度」と「業務面」の2つにわけて紹介します。
重症度
CCUに入室する患者は(当然ですが)一般病棟に比べて重症度が非常に高いです。
もともと心臓血管外科病棟で働いていたため、重症度の高い患者をみることには慣れていたつもりでしたが、やはりCCUに入室する患者の重症度はさらに高いです。
補助循環や人工呼吸器など、生命維持に不可欠な医療機器を装着した患者がほとんどです。
そのため、患者の病態アセスメント力だけでなく、医療機器管理能力も求められるようになります。
また、心肺蘇生後の患者などの入床先がCCUとなることも多いため、急変リスクとも隣り合わせです。一般病棟時代よりも「急変」というものを身近なものと捉えて、毎日緊張感を持って働いています。
ただし、患者の変化にいち早く気づき、急変を未然に防げるように、モニタリング機器も充実しています。一般病棟では扱うことのなかった動脈ラインやスワン・ガンツカテーテルなどにより常時患者のモニタリングをおこなうことができます。
これらのモニタリング方法についても知識をつける必要があります。
業務面
重症度の高い患者が入室する分、総患者数は一般病棟と比べると非常に少ないです。日勤帯では、1〜2患者に1人看護師がつくことができます。一般病棟時代は7〜10人ぐらいみることが当たり前だったので、「数」をみなければいけない繁忙さからは解放されました。
ただし、先述した通り、医療機器の管理や、急変徴候がないかモニタリングを含めたアセスメントが常時求められます。自分のアセスメント力不足で、防げたはずの患者の急変を見過ごしてしまうことだってありえます。
常に頭をフル回転させて、患者の安全を守らなければいけません。
また、CCUに入室するほとんどの場合が緊急入院や他部署での急変をきっかけとした緊急の転入となるため、入室準備が時間との闘いになることはよくあります。また、入室直後は、情報が少ないうえに全身状態も不安定であるため、いち早く患者の全体像と現状を理解することが求められます。
そういった意味で、自分自身にとって「体」より「頭」を疲労する部署だと思います。
まとめ
一般病棟時代は、タイムマネジメントや効率が求められ、常に”せかせか”していました。
CCUに異動後は、時間に追われる場面もありますが、基本的に患者のアセスメントに時間を割くことができます。その分、自分自身の力量が問われるようになり、日々知識のアップデートが必要です。
今回の記事で、CCUの特徴が少しでも伝わっていれば幸いです。
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