居酒屋バイトから学んだ看護

私は大学時代の4年間、居酒屋でアルバイトをしていました。飲食の仕事と看護師の仕事はジャンルがまったく違いますが、看護師として働きだしてからも役に立っているスキルや経験がいくつかありましたので、今回はそれらを紹介していきたいと思います。

目次

マルチタスクと時間管理スキル

圧倒的に身についたスキルとしては、やはり「マルチタスク」への対応力と「時間管理スキル」だと思います。

週末になると、ものすごい人数のお客様が来られます。複数の席からほぼ同時で複数の注文が入りますので、お客様を待たせないように捌いていかなければなりません。オーダーが入った順につくるのはもちろんですが、サラダやお漬物など、スピーディに提供できるものをひと通りつくる・焼き物などは少し時間をもらうなど、提供までの優先順位をつけていました。

また、同じ注文や似たような注文が通れば、同時につくることもできます。一気につくりあげてしまうことで時短にもつながります。

時間管理についてですが、私は、自分が商品を提供できるまでに何分ぐらいかかるかを、商品ごとにだいたい把握していました。こうすることで、ちょっと前に通った焼き物と、新しく通ったサラダのどちらからつくればお客様を待たせずに提供できるかを判断していました。

接客スキル

ホールの仕事をしているときには、接客の力も身につきました。どんなに忙しくても、愛想よく接客しなければいけませんし、忙しいときにちょっと面倒くさい注文などが入ったときにも嫌な顔せず注文を受けなければいけません。また、表情や声のトーンなども、自然と身についてきて、明るく笑顔で接客できるようになりました。

助け合いの精神

日によっては、キッチンの仕事が少なくて、ドリンクの注文がやたらと多い日もあります。そんなときはドリンク提供やホールの手伝いに回るなど、ガンガン手伝っていました。

個人経営のお店でスタッフ4人、お客様の人数もMAX40人程度ではありますが、忙しいときは本当に回らなくなります。逆に、お店全体もスタッフ全員の動きも見渡すことができるので、誰が忙しく動いているか、タスクが多く残っていそうかをすぐに判断できます。なので、スタッフ全員で残っているタスクを完了させていくような協力的な雰囲気もあり、忙しいときの助け合いの精神も身につきました。

まとめ

飲食の仕事も看護師の仕事も、時間に追われてながら働いているイメージは共通しています。

マルチタスクをこなすときには優先順位をつけると書きましたが、これは看護師にも言えると思います。「あれもこれもしなければ」と漠然と焦りながらタスクをこなしても、完了/未完了のタスクがわからなくなってきます。忙しいときこそ、1〜2分立ち止まって、タスクを書き出して優先順位をつけることで、落ち着いて対処できるようになります。

また、看護師の仕事でも、その日の担当患者によって忙しさが変わってくることもあります。業務リーダーはできるだけ均等になるように割り振ってくれていますが、それでも時間帯によってものすごく忙しくなるスタッフが現れることもしばしばあります。そんなとき、助け合いの精神で協力できれば、今度自分が困ったときに、ひょっとしたら助けてもらえるかもしれませんね。

たかが学生時代のバイトと思わず、せっかくそこで身につけたことなので、今の仕事に生かしていった方がお得ですよね。飲食以外のバイトで身についたスキルなどがあればぜひ教えていただきたいです。

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