【ガチャ?】看護師の異動のあれこれ

大きな病院で勤める看護師に付き纏うものって何でしょうか?

そう!異動です!!

部署異動がほとんどない病院もあるかもしれませんが、私の病院ではだいたい3〜5年に1回ぐらい異動になっています。かく言う私も、4年目になったこの4月に異動となった身です。

今回は、異動の良いところと悪いところを、実際の異動経験も含めながら紹介していきます。

目次

異動は望みどおりにいくか?

異動と言っても、大きく分けて3パターンぐらいあると思います。

1.希望してその通りに異動できる

理想のパターンですね。理由は何であれ、異動を希望して、それが実際に看護部の指針とマッチしたということです。

2.異動希望は出したけど希望と違う部署への異動

このパターンも多い気がします。異動希望は出していたけど、希望部署の人員が足りている・異動の希望はあるから他の部署に異動!みたいな感じですかね。

いやいや、希望は出したけどそこに行きたかったわけじゃないよ・・・ってなりますね。しかも、1度異動してしまったら、次の異動までまた3年ぐらい待たなきゃいけない・・・(もちろん希望を再度出してきちんと理由を伝えればもっと早く再異動できることもありますが)

人気部署に希望を出したときなどに、このパターンになる人が多い気がします。

3.異動希望を出していないのに突然異動

私がまさにこのパターンでした。今いる部署でこれからも働く気満々だったのに、異動発表日に突然自分の異動が決まってしまう。

自分の経験談から言うと、まったく自分事として受け止められませんでした。実感が異動前日ぐらいまで沸かずでした(笑) 他の先輩にも聞いてみましたが、みんな同じように、発表を見ても全然実感が沸かなかったと言っていたので、やはり突然のパンチなのでしょうね。

異動の良いところ・悪いところ

異動発表がハッピーだった人もショッキングだった人も、実際に異動後どのように感じるかは別物です。

希望していた部署が、自分の思っていたのと違ったということもあるでしょう。逆に、異動発表でショックを受けまくっていたけど、実際行ってみたら案外いいところだった、なんてこともあるでしょう。

異動というイベントの良い点・悪い点をみていきましょう。

良い点

私が考える良い点は次の3つです。

  • 学問が広がる
  • 視野が広がる
  • コミュニティが広がる

新しい科に異動になれば、当然その科の病態生理、疾患などを勉強することになります。これは大変なことではありますが、医療者として知識が増えることは強みでしかないと個人的に思っています。実際、循環器系列内の異動であった私でさえも、異動に際して勉強しなおす良い機会になったと思っています。

学問の広がりに加えて、部署ごとの看護体制や業務体制の違いなどに触れることで、これまでルーティン的にこなしていたことが一変される中に、新しい気づきがあって、視野も広がっていきます。

最後に、コミュニティの広がりです。これは言うまでもありませんが、看護師のコミュニティだけでなく、ドクターやリハビリの先生など、人間関係がすべて変化し、広がります。

良くも悪くもある点

次は、場合によっては良くも悪くもなってしまう点です。こちらは2点考えられます。

  • 心機一転
  • 新しい出会い

「心機一転」これに関しては、これmでの病棟で、仕事がややマンネリ化してきていたときなどは、新しい気持ちになることができます。ただ、気持ちのリセットにはなりますが、最初にも書いたように、異動先の病棟が自分に合わなければすぐに苦痛になってしまう可能性もありますね。

「新しい出会い」に関しては、先述の「コミュニティが広がる」とも被ってきますが、悪いところは、いわゆる”お局様”のような人との出会いの可能性も当然含まれているというところですね。人間関係の構築は良くも悪くも転びやすいので注意が必要ですね。

悪い点

最後に悪い点です。

  • これまでの積み上げが1からになる
  • 無力感を感じる
  • まったく興味のない科に配属されることも・・・

疾患や病態についてこれまで勉強してきたことが、科が変わってしまうとほとんどその病態に出会わなくなってしまいます。また、業務的なことで積み上げてきた実績もリセットになってしまいます。もちろん身につけてきた技術は無駄になりませんし、やってきたことすべてがリセットされるわけではありませんが、もう一度積み上げるメンタルが必要になります。

これと似たようなもので、今まで部署のスタッフに頼られていたことも自分で完結できていたこともリセットになってしまうため、無力感を感じてしまうときがあります。

3つ目の「まったく興味のない科への配属」もかなりしんどいですね。興味があれば勉強も仕事も捗りますが、そうでなければ向上心をもつことがまず大変。勉強や仕事の中で興味が沸いてくれば、結果、学問や視野の広がりにつながってラッキーですが、興味のない科への配属はなかなか苦しいですよね。

ちなみに医者は

医者は、2年間の研修医期間を経て、その後専攻を決めて入局します。入局後は、基本的にその科で極め続けることができるため、きちんと学び続ければプロフェッショナルになり得ます。

ただし、2年間という短い期間で、一生の専攻を決めることになります。現在研修医の友人が数名いますが、初めから進みたい分野がある程度決まっている人は、その専門医になるために必要な科での研修を積み上げています。一方、方向性が決まっていなければ、自分の好きや得意を模索しながら科を回っていますし、進みたい分野が決まらないことに少しずつ焦りも感じています。

ひとつの分野を専攻できる医者に羨ましさを感じることもありますが、この専攻をミスったときのやり直しが大変なので、一長一短だなとも思います。

まとめ

ハラハラドキドキの異動ですが、良いところも悪いところもありますね。幸い私は、意図しない異動でしたが、興味のある科への異動で、しかもスタッフも良い人ばかりだったので、今も頑張ることができています。

報われない異動になったとき、その科を好きになれるかどうかを働きながら模索してみましょう。それでもダメなら、さっさと異動希望を出すか、思い切って転職してしまうのも手かもしれませんね。(エネルギーはつかいますが・・・)

皆さんの異動エピソードなんかもぜひ教えてください!

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